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2006年6月 6日 (火)

雪かき

この暑い最中に「雪かき」なんて季節外れも甚だしいのだが、それでも最近「雪かき」のことをよく考えている。村上春樹は「ダンス・ダンス・ダンス」の中で、少し自虐的にフリーライターの仕事を「文化的雪かき」と述べていた。雪かきというのは誰かがやらなければならないが、誰がやってもかまわない匿名性の高い仕事だ。ライターという仕事は匿名性とはかけはなれた仕事だと思うが、それでも村上春樹は「雪かき」と呼ぶのだ。
果たしてこの世の中に、雪かき的じゃない仕事なんてあるんだろうか?それはごく一部の特権階級の人たちだけに許された芸術のことなのか。あるいは、雪かき的じゃない仕事って、世の中の役にたたない仕事なんじゃないのか?
そこで、疑問。私が今しようとしている研究は文化的雪かきになりうるのか? これに対して、私はYESともNOとも答えられない。ある研究会で発表したとき「それは研究のための研究にすぎないのではないか?」との批判を受けたが、それに対してまともに答えられなかった。

同期のI君は、学生に「何のために研究をするのか?」と聞かれた時に、「効率よくごはんを食べるため」と答えたそうな。私だったら少し格好をつけて「自分と社会との関わりを考える一つのきっかけ」なんて答える。結局のところ、どちらも同じ答えなんだと思う。誰しもが雪かき的な仕事をしなければ、お金を稼ぐことはできない。その雪かきにも様々な視点があって、社会と自分とをつなぐものとして捉えるかどうか、効率よくできるかどうか、という視点が少し異なるということにすぎない。

グルグルと最近考えていることを文章にしてみたが、さっぱりまとまらない。まとまらないのも一つの結論なので、このままおいておくとしよう。

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