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2006年8月29日 (火)

呉を歩く

学会で広島県呉に行った.2日目の朝,学会開始まで時間があったので,海岸沿いの道をひたすら歩く.前の晩に焼酎と泡盛を飲んだせいか,汗ばむと体の中から酒の匂いが漂ってくる.その匂いに「中年」を感じてしまう.
自衛隊関連の施設を過ぎると,鉄鋼関係の工場が見えてくる.呉は港と山に囲まれた小さな街で,平らなところを自衛隊と工場に明け渡し,代わりに住宅は丘の上に追いやられている.坂のある風景は変化に富んでおり美しいものであるが,生活者に上下運動の負担を強いる. 高齢化とともにこれから少しずつ問題になってくるだろう.前日の帰り際に建築系のKさんが「呉はコンパクトシティにならざるをえない.郊外化しようにも山がすぐ傍まで迫ってきている.だから中心地に人がいる」といっていたのが目から鱗だった.私の地元福井は,平野が広がっており,どんどん郊外化している.坂のある街と郊外化がまちづくりに果たした功罪,いずれが良いのかは時代が決めるだろう.
歩きすぎてそろそろ折り返さないと学会に間に合わない時間になってしまったので,市営バスに乗ることにする.学会に参加していたため忘れていたが,平日,しかも月曜日の朝であったため,バスには乗客がたくさん乗っていた.時折,乗客の喋る「~じゃけ」という広島弁が聞こえてくる.こういう日常生活の中に旅人である私が息をひそめてもぐりこんでいることが少し面白く感じる.これから初めての土地に行った場合は,とりあえずバスに乗ってみてもよいかもしれない.

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