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2007年9月12日 (水)

既往研究のレビューに役立つサイト

 たまには研究のやりかたのことなど。

 研究をはじめて、とりあえずやることとして「既往研究のレビュー」がある。この既往研究のレビューをある程度きちんとしておかないと、自分の研究の新規性がいえないし、膨大になされてきた今までの研究のどこに位置づけるかを明言することができない。既往研究のレビューは時間が結構かかるので、きっちりやっておかないと、論文を書き始める段階になって、かなり苦しむことになる。それに、既往研究のレビューをすることで、自分の研究について思いつく点もあるので、研究の最初の段階できっちりやっておいたほうがよい。

 でも、この「既往研究のレビュー」というのはなかなか難しいものなのである。データの分析とかと違って、目に見えて作業が進むわけでないし、既往研究なんていうのは星の数ほどあるからどこまで手をつけるのかも判断に苦しむ。

 そこで、役に立つのが、論文を検索できるサイト。というわけで、以下は、論文検索に役立つサイトのまとめ。

 今、私が一番便利だと思っているのが、JDreamII。科学技術全分野に関する文献情報を網羅しているので、検索結果に信頼がおける。しかも、検索結果をテキスト形式でダウンロードできるので、既往研究一覧を作りやすい。それに、お金を出しさえすれば、論文の複写も申し込める。

 国立情報学研究所のCiNiiも便利。論文検索だけでなく、いくつかの学会では論文本文まで簡単にたどりつける(2007年9月現在で271の学協会)。あいにく私が所属している土木学会は論文本文まで許諾していないけれど、建築学会のように、研究内容が近いけれど所属していない学会の論文に簡単にたどりつけるのは本当に便利。あとは、著者名をクリックすれば一覧が出てきたり、論文の参考文献や被引用文献を見ることができるので、周辺の論文を探すのが便利。ただ、データベースがあまり新しくない感じがする。私の名前で検索してもヒットするのは2本だけ。私は査読付き、査読無しを含めて20本程度は書いているので、少し不本意。

 あと、論文本文を探す時によく使うのがGoogle Scholar。Web上に転がっている論文をたくさん拾ってくれる。使い始めの頃、海外の論文が簡単に見つかって感動した。ただし、利用を許可されていない論文もヒットされるので、検索結果をすべてみることができるわけではない。Google ScholarCiNiiと同様に、研究者ごとの論文一覧やある論文の参考文献一覧を見ることができるので便利。

 JDreamIICiNiiは利用にお金がかかるけど、大学によっては自由に利用できるようにしてくれているところもある(私の所属大学は、学内であれば自由に利用できる。ただし、一部の機能に制限がある)。Google Scholarは無料で利用できる。それと、論文検索サイトによって網羅している文献情報に多少差があるので、検索結果が少しずつ異なる。圧倒的に検索結果が多いのはJDreamIIだけど、JDreamIIでひっかからないのにCiNiiならひっかかる論文もあるので、複数のサイトを使うほうがよいかも。

 私が学部生の頃はこんなに便利なサイトはなかった(あるいはあっても利用しづらかった)ので、既往研究のレビューはもっと面倒なものだった。今はこれだけ道具がそろっているので、既往研究のレビューがきちんとできていないのはただ単に怠惰なだけ、と言われてしまいそう。

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