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2008年3月31日 (月)

博士後期課程の経済事情

 博士後期課程に入りたいと思っていても、経済事情がままならないので、二の足を踏んでいる人も多いと思う。でも、入ってしまえば結構どうにかなるもの。というわけで、博士後期課程の経済事情について。下宿生で何とかやっている人のことについては、あちこちに書かれているので(例えば、http://www.kagami.org/phd/index.html#financeとか)、ここでは私のように配偶者が勤め人として働いていたりして、生活費を捻出しなくてもよい場合について書こうと思う。

 生活費を捻出する必要がなければ、授業料と日々のこづかいをどうにかすれば何とかやっていける。ただ、下宿生と異なり、配偶者が働いている場合は、世帯収入が多い(そんなに多くなくてもそこそこあれば多い)と見なされるので、授業料免除を受けることも難しくなるし、日本学生支援機構の奨学金を受けることも難しくなる。代わりに配偶者の扶養に入ることができれば、保険とか年金とかを支払わなくてすむ。

 私の経験から結論をいうと、授業料に関してはTAとRAの収入で何とか賄えると思う。日々の小遣いに関しては、軽微なアルバイトをするか貯金を取り崩せばどうにかなる(って、貯金を取り崩している時点でどうにもなっていないのか?)。

 TAはTeaching Assistantのこと。主として授業の手伝いをする仕事。授業の準備とか、出席確認とか、演習の手伝いとか、わりと軽微な雑用を行う。予算とかドクターの学生の人数とかによって、受け持ち時間は変わってくるが、月に数万円程度の収入を得ることができる。メリットは、就業場所がそのまま大学なので、通勤時間をとられないこと。もし将来授業を担当することになったら参考になるかもしれないこと。デメリットは先生によって、課される仕事量が異なるので、時間と手間をとられることもあること。

 RAはResearch Assistantのこと。先生の研究のお手伝い。自分の研究にも役立つのでやっておいたほうがよい。これも月に数万円程度の収入を得ることができる。大学の予算規模によって、労働時間が決まるようだ。

 能力がある、あるいは運がよいならば、学術振興会の特別研究員を目指すのがよいと思う(というか、能力なんてどうやって評価されるのか分からないんだから、とりあえず該当する人はみんな申請した方が良いと思う)。特別研究員に採用されれば、経済的に安定した学生生活を送ることができるし、職歴に書けるので経歴として評価してもらえる。4月に大学側から申請書を出すように連絡があるはず。学振の研究員になるには、2chのスレッドとかmixiの学振コミュニティなんかを見ると参考になると思う。ただし、学振の研究員になると、扶養から外れる可能性が高いので、多分、思ったほど経済面で余裕は出ないと思う。

 他に、あんまりおススメしないけれど、アルバイトや非常勤の職を探すというのもある。ただ、研究の時間もなくなるし、家の事、育児の時間がなくなるので、要注意である。私は知り合いのツテで、私大の集中講義の非常勤講師をさせていただいているが、準備にかなり時間がかかるし、講義はなかなかハードだし、毎年大変で家族にも負担をかけているように思う。大変ながらも、給料だけでなく、こうした経験は今後の経歴に生かせることができるなど、得るものが大変多い。最初、講師の話をもらった時に「私なんかができるのか?」とかなり尻込みしていたが、今では受けておいて本当によかったと思っている。

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 おうちの経済事情で進学できなくて自暴自棄になってしまう可哀相な子が時々いるが、実はお金のことなんてどうにでもなる。学歴というのは役に立たないこともあるけれど、自分の未来の可能性を大きく広げてくれる。研究をどう進めればよいのかはアドバイスできないけれど、経済状況でもし悩んでいる人がいたら、そこに関してはあんまり悩まなくても大丈夫、とアドバイスしたい。

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