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2008年6月 2日 (月)

名前をつけてやる

 何かに名前や愛称をつけるという行為は、その対象物と特別な関係を結んだということを認証する行為なんだと思う。たとえば、義母が作ってくれたうさぎの人形に「ピッピちゃん」と名前を付けた日から、その人形はただの人形じゃなくて娘のピッピちゃんになった。同様にモントリオールのお土産のテディベアは、「モンちゃん」と名付けられてから、ただの大量生産品ではなくて、娘のモンちゃんになった。たとえ安直な名前であったとしても、名前を呼ぶことでモノと人の距離がぐっと縮まる。

 ある日、娘のおじいちゃんからマイシングウェアのペンギンの人形をもらった。娘はかなり喜んで「名前をつけてあげる」とはりきった。で、付けた名前が「ぺんぎんぐる」。ぐるって何なんだ?娘の名前の最後に「る」がつくので、「る」を付けたのだろうかとは思うのだが、変な名前だ。それでも、とりたてて変更する理由もないので、そのまま「ぺんぎんぐるちゃん」と呼んでいる。娘はぺんぎんぐるちゃんとカルタとりをしたり、ご飯を食べたり、一緒に寝たりして、かなりお気に入りのようで、始終「ぺんぎんぐるちゃん、○○をしよう」と話しかけている。私もそのペンギンの人形を見ると、マイシングのペンギンではなくて「ぺんぎんぐるちゃんがいる」と思うようになってきた。名前って不思議だ。

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 名前をつけたり愛称で呼んだりする行為、私はあんまり得意じゃない。友人の何人かはかなり親しかったのにも関わらず名字で呼んでいたし、いまでもオットのことを名字で「○○君」と呼んでいる。親しい人に対してはどこまで親しくしていいのかが分からないので、呼び方だけでも距離をおいているのかもしれない(あー、でも、最近オットに対しては、呼び方は相変わらずヨソヨソしいのに、図々しい感情の押し付けをして、それがもとで口ゲンカをしている気がする。ちょっと初心に戻って、オットとの距離感を考えよう)。

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