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2008年8月 6日 (水)

ぽーにょぽにょぽにょ

Posterimage  娘が「崖の上のポニョ」をどうしても見たいと言う。保育所のお友達も見てきたとも言う。娘はテレビで少しでも怖い場面を見ると泣き叫ぶ。こんな子どもを映画館に連れていっても周りに迷惑なだけではないかと思っていたのだが、姉と相談してみたら「ポニョは小さい子ども向けに作った映画だから、小さい子もたくさん来ているし、大丈夫なんじゃない?」とのこと。私も娘を妊娠して以来、かれこれ4年も映画館に足を運んでいないので、久し振りに大きいスクリーンで映画を見てみたい。というわけで、娘に「絶対に叫ばないこと、大きな声で話さないこと、怖い場面が出てきたら目をつぶること」の3つの約束をして、娘と二人で映画館に行った。

 娘は映画館の暗い入口にひるんだり、全然怖くない海の場面で「お母さん、怖いから手をつないで」とかわいいことを言ってきたりしたものの、それほど大騒ぎをせずに映画を見ることができた。よかった、子ども向けの映画であれば今後も見に行ける。今度はティム・バートンの「不思議の国のアリス」を見に行きたいなー。

 それよりも、それよりも。崖の上のポニョって本当に子ども向けなの?全然話がわからなかった。つまらなかったわけではなくて、海の描写は面白かったし、波の上を走る幼女とか、自由に動き回る古代生物とかいろいろと面白かった。だけど、本当に全然分からなかった。浮かぶギモンギモンギーモン。

 ポニョは「魚の子」と歌われているのにお母さんもお父さんも人間の形をしている。なんでお父さんにもお母さんにも似ていないの?というか、ポニョってかわいくないよね。宗介からハムを奪って食べるところなんか、めちゃめちゃ怖かったよ。魔法を使う時に半魚人に変身しちゃうし。

 お父さんはお母さんのことを意味ありげに「あの人」と呼んで、本名を口に出そうとしない(まるで、ハリーポッターのヴォルデモートのように)。千と千尋の神隠しでも本当の名前が持つ力が効果的に使われていたから、この映画でも何らかの意味があるんだろうけど。

 それと、お父さんって何のために「生命の水」を精製していたの? あんな強い力がある「生命の水」を大量に作っちゃって、あのお父さんに扱えるの?

 娘はまだ4歳なのでいろんな疑問をぶつけてこなかったけれど、小学生ぐらいだったらいろいろ聞いてきて、私は返答に困っていただろう。

 あまりにもわからなかったので、いろいろと調べてみた。で、次の二つのblogに書いてあることが面白かったので、紹介。

◎たけくまメモ:宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢ポニョ2回目パンダとポニョ(1)
 ああ、やっぱりポニョは子供向け映画じゃなかったんだ。宮崎駿という天才の悪夢を、美しい映像で見せられていたのか。どうりで受け入れ難い出来事ばかり起きているのに、みんな素直に受け入れちゃうわけだ。

◎てすかとりぽか:『崖の上のポニョ』クトゥルー神話
 私はファンタジーの素養がほとんどないので、クトゥルー神話について全然知らない。オットに「ポニョはなんかの神話を元にした話なんだって」とうろ覚えで話してみたら、「あぁ、クトゥルー神話ね、わかるわかる」という感じで、すぅーっと話が通じてびっくりした。こういうとき持つべきものはオタクなオット。クトゥルー神話自体がラヴクラフトという小説家が抱いていた恐怖感を元にして作られたもののようなので、ポニョも怖い話にならざるをえないよね。

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(追記)

 他の宮崎アニメもそうなんだけど、崖の上のポニョは深読みしたくなる映画のようで、秀逸なレビューがたくさんある。↓のは読みながら興奮して、何度もポニョを見返したいきもちになった。

 ○崖の上のポニョが神過ぎた件

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