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2009年8月17日 (月)

災害ボランティアをうまくシステム化するには

 阪神大震災の教訓を生かして、災害が起きた際にボランティアをとりまとめるノウハウが蓄積されてきた。今回の佐用町のボランティアでも、ある程度システマティックにことが動いている。災害ボランティアセンターを被災地の近くの佐用高校に配置し、一旦そこにボランティアを集め、依頼があったお宅までボランティアを派遣する。様々な支援物品(飲料水、食べ物、タオルなど)、スコップや一輪車などの作業に必要な道具はセンターに集められている。万が一の事故に備えて、ボランティア保険にもボランティア全員加入する。

 継続した支援は無理でも、一日か二日だけならボランティアにかけつけたいという人はたくさんいる(私も含めて)。以前、ある土木計画学の先生が「ボランティアは泡のような存在」と言っていたが、被災直後にはこのぶくぶくした泡がたくさん必要で、もっともっと泡だってほしい。泡は、ある意味無責任だ。困っている人を目の当たりにして何かを手助けしたいという気持ちがあったとしても、何を手助けすればよいのか分からない と動けないし、責任や負担の範囲があまりに大きくなりすぎると手助けを躊躇してしまう。でも、責任や負担の範囲を明らかにすること、活動内容を明確にすること、仕組みをきちんと作れば、「手助けしたい」という多くの泡の気持ちをまとめることができる。

 今回の佐用でも多くのボランティアの人が訪れているが、まだまだ数が足りていない。ボランティアの中からも、豊岡の水害の時よりも少ないという声が出ていた。私は当面、以下の2つを改善すれば、もっとボランティアが増えるのではないかと考えている。

1.情報をもっときちんと伝えること

 佐用町の水害に関して、何かやたらと美談っぽい記事がネット上に転がっている。確かにそういう記事も大事だが、それ以上に大手新聞社はボランティアが足りていないということをきちんと伝えるべきだ。

 それに、佐用町自体が小さな地方自治体ということもあって、役場も社会福祉協議会も対応に慣れていない。そのため、出てきている情報が少ない。どこにいけばいいのか、するべき作業は何なのか、そういった情報をきちんと出してほしい。佐用町災害ボランティアセンターのblogがあるのだけれど、忙しいためか、あまり情報がない。もっと充実してほしい。

 そして口コミでボランティアを呼びかけていくこと。ボランティアに参加した人、佐用町に知り合いのいる人、そういった人が佐用町の現状をみんなに伝えて、できるだけたくさんの人に関心を持ってもらいたい。

2.被災地までのアクセスをよくすること

 現在、佐用町までのアクセスは非常に悪い。JR姫新線が運休している(代替バスはある)のもあるし、現地に駐車場がどのくらいあるのか分からないから自家用車で行ってもよいかどうかためらう人も多いだろう。それに、佐用町自体が兵庫県と岡山県の県境で、少し辺鄙なところにあるため、どうやって行けばよいか分からない人も多いのではないか。

 ボランティアセンターになっている佐用高校には、駐車場がある程度あるものの、多くの人が自家用車で来られるとパンクしてしまいそう。もし、個人的に来られる方がいたら、何人か乗り合わせてくるのをお勧めしたい。 

 今回、私は兵庫県社会福祉協議会が出しているボランティアバスで、佐用町まで行った。ただ、このバスは15日と16日だけの運行で今は動いていないし、今後の運行は未定だ。できれば、このボランティアバスを今後も運行してほしい。

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