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2009年11月

2009年11月30日 (月)

底に落ちたらあがるしかないでしょ

 おととい書いたものを後悔しつつも、一つ記事を消すとまた他の記事まで消し続けることになってしまう気がするので、もう消さないと心に決めました。言葉というのは出てしまったら、もう取り消すことができないし、そこに責任を持たないといけないですよね。でも、おとといのが一番上にあるのは、ちょっと調子が悪すぎるので。

 大事な方々からメッセージももらったし、家族も(子どもまでも)心配しているし、元気になりつつあります。

 一つ前の話で何が最悪かというと、笑いどころが一つもないところです(今回の記事もですけどね)。関西での生活も長いのに、関西人の基本姿勢を忘れていました。ひどい状況に陥った時ほど、ネタにして笑い飛ばさないといけない!ということ。「泣いたらハラがふくれるか。泣いてるヒマがあったら、笑え!((c)西原理恵子)」ってことです(って、西原さんは関西人じゃないですね。

 それに、D論とか就職とか自信がないとかで、一々神経がまいっているようでは、立派なオカンになれません。子どもやオットの悩みまで笑い飛ばすのがオカンの役割なので。悩みを相談されても、「そんなん気にしなさんな。別にええんちゃう」って言わないと。今は、ちょっと修行が足りないので、少しずつ鍛錬します。どーんと構えないと。

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2009年11月27日 (金)

誰かのために祈るような

 昨日、保育所に行く途中、子どもが転びそうになって半泣きになった。元気を出させたくて、小沢健二の「おならで月までいつか行けたらいいな」を歌い出したら、子どもも合わせて歌ってくれた。朝から二人で「ブー」「ブー」「ブーブーブー」って歌っていたら、楽しくなって、走って保育所まで行った。

 「おならで月まで行けたらいいな」は、ポンキッキーズという番組内で歌われた曲。こんな↓他愛もない曲。子どもが大好きな”おなら”という言葉を使ったかわいい曲。

 この歌が歌われた当時、私は小沢健二(便宜上、小沢君と書くよ!8つも年上なのに。ということは彼はもう41歳なのか)のことがあまり好きじゃなかった。

 大学生の頃、1回だけ小沢君のコンサートに行って、「Flipper'sの頃と全然違う」と何だか裏切られた気持ちで帰ってきた。みんなで手拍子するよう求めるなど会場全体の一体感を求めたり、とか、もうね。お客さんも「王子様!」と目をキラキラさせていて、アイドルのコンサートのようだった。服装もなんか王子様っぽかったし。森永ダースのCMで言っていた早口のセリフを言ったりとか、MCもサービス精神旺盛な感じだった。分かる人だけが分かる小沢君じゃなくて、分かりやすいみんなの小沢君だった。

 テレビでペラペラと話す様子もつまらなかった。Flipper's Guitarの頃も饒舌だったけれど、ソロになってからは自分を見世物だと意識して話している感じがした。オリコンで10位以内に入っちゃうキャッチーな歌、わかりやすく見える歌詞もつまらなかった。そういうメインストリームに繋がるようなことをする小沢君のことが嫌になって、結局アルバムを1枚も買わなかった。気になるから、レンタル屋さんで借りて聞いていたけど。

 でも、最近になって、小沢君がしようとしていたことが何となく理解できるような気がする。小沢君は、ゾーイーがいう「太っちょのオバサマ」のために歌を作ったり、コンサートをしたり、テレビに出たりしていたのかなぁって。

 ゾーイーはサリンジャーの小説の中に出てくる男の子。理想と自意識とのギャップに悩む妹のフラニーに、彼は、こんなことを言う。

シーモアは、「太っちょのオバサマ」のために、靴を磨いていけって言うんだよ。(中略)

ぼくはね、俳優がどこで芝居しようとかわまんのだ。夏の巡回劇団でもいいし、ラジオでもいいし、テレビでもいいし、栄養が満ち足りて、最高に陽に焼けて、流行の枠をこらした観客ぞろいのブロードウェイの劇場でもいいよ。(中略)

そこにはね、シーモアの「太っちょのオバサマ」ではない人間は一人もおらんのだ。(中略)

この「太っちょのオバサマ」というのは誰なのか。(中略)

それはキリストなんだ。キリストその人にほかならないんだよ。

(J.D.サリンジャー著、野崎孝訳「フラニーとゾーイー」*)

 今、私は小沢君の当時の楽曲を聞くと、そういう意思を勝手に感じてしまう。子どもと一緒に「おならで月までいつか行けたらいいな」を唄っていると、こういう他愛もないことの中に、人間関係の本質があるような気がしないでもない。

 私に接する人を喜ばせたい。笑わせたい。そして、それをみて私が嬉しくなりたい。神様のことまで考えが及ばなくても、そういうのが大事なのかなぁって。

 相変わらず団体行動が苦手だけれど、コンサートでみんなと一緒に手拍子するのも楽しいよね、と思えるようになってきたし。一体感も大事かもねって。ちょうど小沢君がアイドルっぽく活動していた時期って、時代の歌というものが見えにくくなり始めた時期だったから、なおさらそういうのを意識してたのかもしれない。

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 小沢君が、今現在何をしているのかよくわからない。2年ほど前までは、環境っぽい活動をしていたみたいだけど、何が目的なのかよくわからなくて、頭でっかちで具体性がない感じがした。この小沢君も私にはかなりつまらない。本当に、隠遁生活を送るサリンジャーみたいになってしまった。

 サリンジャーも小沢君も『太っちょのオバサマ』を楽しませるために、戻ってきてほしいのに。

参考URL 

 →小沢健二を見てきた(Daily around me)

 →[小沢健二] 社会臨床学会の学習会に出席(ナタリー)

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* 「フラニーとゾーイー」は、大学生の頃すっごく好きで、繰り返し読んだ。この本は、20歳ぐらいまでにしか読めない本だと思う。今では、フラニーの悩みは理解できるけど、同調まではできない。それに改めてパラパラと読んで、訳の古さに少しびっくりした。ライ麦畑の新訳が出ているように、フラニーとゾーイーも新訳出ているのかな?

 そういえば、ゾーイーは結婚しない理由を「それはね、ぼくが汽車に乗るのが好きだからさ。結婚したらもう、窓際の席に坐れないだろう」と言っている。うちのオットは、結婚しても窓際の席に座り続けているけどね。

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 「コーネリアスの惑星見学」で、藤子不二夫でいうと、Aが小山田君でFが小沢君って書いてあって、ちょっと納得。小山田君は、Tシャツを作りたいからという理由でコーネリアスというユニット名を作ったり、惑星見学であちこち見学に行ったりして、いつまでも子どもっぽくてかわいらしかった。かわいい人は年をとってもかわいい、今でもかわいい。コーネリアスがアメリカの子ども番組に出ているのをyoutubeで見たけれど、全然子どもに媚びない感じで"count five or six"を演奏していて笑った。編集で子ども番組らしくはなっていたけれど(動画を探したんだけど見つからなかった。残念)。

 小沢君のやろうとしたことは長続きしなかったのに対して、小山田君がずっと同じようなペースで活動しているのは何だか象徴的。結局、長く楽しく続けようとしたら、社会のため、みんなのためというのを考えすぎるとうまくいかないのかもしれない。

 渋谷系については、詳しい人、面白い考察をしている人がたくさんいて、いまさら私が書くことに何の新鮮味もないのは分かっているのだけれど、思いつきで書いた。反省はしていない(キリッ)。

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2009年11月19日 (木)

スラバヤ雑感

 学会で、インドネシアのスラバヤに行ってきた。

 以下、気がついたことを列挙。

(交通について)

  • スラバヤは極端に信号が少なくて、交差点は左折しかできない。最初、ラウンドアバウトになっていると思っていたのだけど、恐るべきことに直進、右折ができない。
  • 交差点で左折しかできないこと、一方通行の道が多いことで、かなり迂回しないと目的地までいけない。あとで地図をみても、どの道を通ったのかよくわからない。最初、タクシーに乗った時、わざと遠回りされているのかと思って、すごく不安な気持ちになったが、違った。
  • めちゃめちゃ交通量は多い。車もバイクも。三輪車みたいなのも走っている。それをかき分けて、人が歩いて新聞や果物を売りに来るというカオスな感じ。
  • 1回だけメータなしのタクシーに乗っ た。見たことないくらい車両がぼろぼろ。走行中にガタンガタンと不審な音がなる。エアコンなし。シートは破れている。運転手さんはタバコ吸ったり痰を吐い たり。かなり不安に思っていたけれど、最初の言い値を払ったら、普通におろしてくれた。
  • 信号がほとんどないので、歩行者が道を横断する時は、結構いのちがけ。でも、マイペースな感じで渡っていく。でも、歩いている人はすごく少ない。
  • モータリゼーションって本当におそろしい。私、インドネシアってもっとのんびりした国だと思っていたのよ。きっと車が入ってくる前は、ほとんどの人が歩いて暮らしていただろうに、車が入ってきたら、一気に歩行者が一番邪魔なものとして追いやられたのだろう。

(動物園について)

  • 教授に誘われて、ちょこっとだけスラバヤ動物園に行った。コモドドラゴンを見たけれど、ほとんど動いていない。他の動物は、結構日本と一緒でした。でも、掃除があんまりされていない感じ。入場料は100円程度。追加30円で水族園も見れる。

(人について)

  • 動物園で、幼稚園児や小学生らしき子た ちの集団を見た。制服なのかお揃いの服をきている。頭から布を被ったり、だらだらした長い洋服だったり、エスニックなお洋服。でも、持っている鞄は、キ ティちゃんとかミッキーとかのだった。ここの国の子どももキャラクターものが好きなんだ。
  • 美人さんが多い印象。お目目が大きく て、睫毛長くて。顔が小さい。全体的に華奢でスタイルがいい。お店の売り子さんは最初は無表情に対応してくれるんだけど、最後はめっちゃ笑顔で「テレマカ シ(ありがとう)」と言ってくれる。この笑顔を見るために、お買い物をしたという気になる。

(私がスラバヤでしたこと)

  • 学会で英語で発表した。全然あかんかったわけでもないけれど、反省点がやまほど。仕方がないひどく疲れた。次につながる示唆ももらえたので、よしとしたい。
  • 発表後、気のよさそうな白人の男の人が話しかけてきた。「僕のベストフレンドは君と同じ大学にいるよ。三鷹のジブリ美術館には行ったかい?僕は行ったよ。ファンタスティック!ラピュタ、トトロ…。」何これ。めっちゃ和んだんですけど。疲れていて、相槌しか打てなかった。
  • 発表終了後、教授の泊っているホテルのレストランでおいしいインドネシア料理に舌鼓。薄めのビールもおいしいね。インドネシア料理は甘辛くて、日本の味付けに少し似ている。
  • うわー、疲れたけど、楽しかった、と思いながらふらふらと、玄関から外に出ようとしたら、足を踏み外して大理石で頭を打った。白い大理石の階段を見誤って、1mぐらい落ちたのだ。めちゃめちゃ痛くて、泣きそうだった。たんこぶができるし。大事にはいたらなかったので、よかった。

 行く前は、食材買うぞ!、ガムラン聞くぞ!と意気込んでいたのに、英語の発表に精神的にやられて、結局あんまり町中に出歩いていないので、両方とも達成できていない。でも、おいしいインドネシア料理をたくさん食べれたのは幸せ。

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