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2010年3月13日 (土)

(覚え書き)ランドスケープの視座を読んだ

 「 ランドスケープデザインの視座」宮城 俊作著、読了。読んだ本は、左の列に概要をまとめているんだけど、長くなりすぎたので、こちらに覚え書き。

 造園、モダニズム、素材、エコロジー、アート、コラボレーション、制度、風景モデルの8つのキーワードを通じて、ランドスケープを見るための視座について整理されている。私は、造園とランドスケープの違いが分かっていなかったお。土木、建築、造園は近いところにいるようで、近くない。

 宮城俊作氏のランドスケープの定義は"われわれを取り巻く環境のある状況を指しており、その状況のもとにおいて、人為的に表象されるものと、現実の環境において表象が志向する対象との間に、われわれの感覚を媒介としたコミュニケーションが成立していること。" 
 ランドスケープが人との間にコミュニケーションが成立していないと成立していないというのは、面白い。そこに富士山があればランドスケープになるというわけでもないってこと。ランドスケープデザイナーが読ませたい何かがあること、で、それを見て読み取ることができる人がいないと成立しない。

 ビオトープについて、完全に誤解していた。小学校の校庭に作られているあれぐらいの認知だった。小動物の生息が可能な空間というだけでなく、"地域生態系の核となる大面積の緑地を相互に関連づける機能を持つことによって初めて意味をなす"

 ランドスケープデザイナーの石川初氏の書評はこちら→ランドスケープデザインへの、戦略的視座

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