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2010年6月 6日 (日)

姫君が ずっと待ってる 救いの手がいつかくるはず 泡沫の夢

 子どもにせがまれて童話を読むことが多い。シンデレラとか、眠り姫とか、人魚姫とか、お姫様が出てくるのを子どもは好む。

 でも、子どもに童話を読んでいると、いろいろともやもやする。

 まず、童話のお姫様が王子様を好きになる理由が解せない。だって奴ら顔しかみてないんだぜ。人魚姫の王子様とか命の恩人を勘違いするしさ。人を見る眼がないよねー。私が恋の相談を受けたら、あんな苦労知らずのボンボンはやめといた方がいいっていうよ。

 それに、お姫様というのは、基本的に待ちの姿勢。たいがいのお姫様はなんやら窮地に陥っていて、王子様が助けにきてくれるのを待っている。白雪姫もねむり姫も仮死状態で王子様を待っている。シンデレラは、不幸な家で、王子様が見つけてくれるのを待っている。ラプンツェルも、塔の上から髪を垂らして、待っている。積極的に王子様を求めて出ていった人魚姫は、不幸になった。こういうの、子どもに読ませるのをすごい躊躇する。

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 子どもの頃読んだ「ここはグリーンウッド」の六条倫子さんのエピソードは、ラプンツェルになぞらえている(手元にないのでうろ覚えだけど)。いいとこのお嬢さんであるところの倫子さんは、いいとこのボンボンの旭君と婚約して、恋に落ちる。この旭君、気が弱くて、出来すぎた弟に押されて、失踪しちゃう。

 倫子さんは、旭君をラプンツェルのように待ち続ける。でも、旭君は迎えにきてくれない。旭君は自分のことでいっぱいいっぱいで、自分の力で自分の足を地につける方法を模索し続けてる。倫子さんはずっと待っていたんだけど、そのうち待ちきれなくなって、自分の足で塔の下に降りて、歩き出す。

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  救いの手を待ち続けることは解決に繋がらない。知識としては知っている。それに、人を助けるということは、生半可にできることなんかじゃない。でも、私の恋愛観(夫婦の間でも)の基本は、童話のお姫様と王子様の関係で、すぐ「助けて」って思ってしまう。この状況から救い出してほしいと思う。私のすべてを受け入れてほしいと思う。そして、相手のすべてを受け入れてあげたいという、図々しい気持ちを抱く。

 オットは私が「助けて」と言っても、助けてくれない。同情もしてしない。依存させてもくれない。「君より僕の方がしんどいねん。自分一人でがんばりや」と言う。きっとそれが正しい。そうじゃないと、私みたいな依存体質の人間と生活できへん。

 オットは私のことをよく知っているし、私もオットのことをよく知っている。お互いに相手の気持ちを慮ることはできる。でも、なんというか、お互いの気持ちにひきずられるようなことってほとんどない。これは、一緒にいて、すごい楽だ。私が凹んでいても、オットは元気。そして、オットは、一緒にいる時は、楽しくすごさなあかんと強要する(というと言い過ぎだけど)。つまらない気持ちに流されるのではなくて、意識して楽しく過ごそうとすることが日々を過ごすために大事だと、オットは考えている。

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 アルコール依存者を立ち直らせる方法として、一番有効なのが「タフラブ」なんだって。お説教も、甘やかしも、依存症を立ち直らせることはできない。タフラブは、突き放して、自分の力で立ち直るのを見守るやり方。長い目で見て、それしか窮地に陥っている人間を助ける術はない。

 アルコール依存症だけじゃなくて、子育ても、男女関係も、地域支援も、すべての人間関係でタフラブが有効かも。でも、むずい。子どもの頃からそうやって育てられればできるかもしれないが、私みたいなダメ人間には難しいよ。支援をするのも、求めるのも。一つひとつ、経験を積み重ねるしかないような気がする。

 子どもときちんと向き合おう。オットともきちんと向き合おう。研究でお世話になっている地域ともきちんと向き合おう。相手にとって何が必要なのか、遠い目をもって考えたい。そして、何をするのがよいのかは、一方的に考えるんじゃなくて、コミュニケーションをとりながら考えていこう。

(書きながら思ったのは、恋愛も家族も子育ても研究も仕事も、全部私の中ではごった煮になっている。家族について書いていると、同時並行で地域との関わり方が思い浮かんだりする。ちゃんと分けて考えないといけない部分もあるとは思うんだけど。)

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