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2010年10月

2010年10月24日 (日)

僕が離岸堤になって、君の心が侵食されるのを防いであげる

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 土木技術というのは、とてもシンプルなものだ。目的がはっきりしている。
 目立たなくてもいいから社会を支えたい、社会が不幸になるのを未然に防ぎたい。それが目的。
 私はそのシンプルさに魅入られて、土木の扉をたたいた。

 と言いつつも、設計も施工もしない私は、土木技術からは一歩引いたところにいる。
 土木への愛を語るには、私の知識は浅はかすぎる。

 それじゃ、いっそのこと、土木への愛を語るんじゃなくて、土木用語を使って愛を語ってみてはどうかと思いついた。
 そうすることで、土木への愛を確認しつつ、大事な人との愛を確認できるという一挙両得になるのではないかと思ったんだ。

 下記に私が思いついたものを並べてみた。とても実用的だと思うので、ぜひ身近なお相手に、お使いください。

  君との関係が液性限界にも塑性限界にも達しないように、最適含水比を見極めたいんだ。

  君の粒度分布、バランスいいね。

 君と幸せになるためのクリティカルパスを知りたいんだ。

 君が引張力に弱いのなら、僕がプレストレストされて強くなるから引張力を引き受けてあげるよ。代わりに圧縮力は引き受けてね。PCみたいに自分の弱さにを補強するよ。

 君ってテトラポットみたいにかわいいね。

 あなたのことを思うと、気持ちが射流のように、激しくなります。早く跳水を起こして、常流になりたい。

 君が涙で液状化するのを見たくないから、 僕が砂杭を打ってあげるよ。

 僕が離岸堤になって、君の心が侵食されるのを防いであげる。

 君と一緒に犬ばしりを駆け抜けたいんだ。

 君の過圧密になった心をぼくのやさしさで、正規圧密に戻してあげるよ。

 君の美しさは、斜張橋っていうより、吊り橋って感じかな?

 あなたの重力式ダムのように、安定しているところがすてき!


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かんたんな土木用語解説(ネットで用語検索しているだけですので、正確には「土木用語辞典」を調べてください)

○粒度分布:土粒子の混合割合を粒度といい、その粒度がどのように分布するかを示すもの。広範囲に粒径が変化するものを「粒度分布がよい」という。

クリティカルパス:パート(PERT)手法において、余裕日数のない作業を結んだ一連の経路。ある工程の最短経路ですな。私の友人は、「婚約者にクリティカルパス書かれているに違いない」と噂されてた。おまえら、それ、褒め言葉ちゃうぞ、と。

鉄筋コンクリート:引張りに弱いコンクリートを補強するために鉄筋を配したコンクリート。RC(einforced concrete)。

PC:Personal computerでも、Political Correctnessでもなく、Prestressed Concretのこと。PCは、PC鋼材を使って、荷重が作用する前にコンクリート部材に圧縮力がかかった状態にし、荷重を受けた時にコンクリートに引張応力が発生しないようにする、もしくは引張応力を制御するものである。

○テトラポット:一般名称は消波ブロック。海岸沿いに多数並べることで、波のエネルギーを減衰・消散させる目的で設置される。テトラポットかわいいよ、テトラポット

射流:勾配が急で水深が浅い箇所で見られる流速が非常に大きい流れ。フルード数が1以上。

○常流:勾配が緩やかで水深が深い箇所で見られる流速が小さい流れ。フルード数が1未満。

跳水:射流から常流に変わるときにみられる現象。

液状化:地震の際に地下水位の高い砂地盤が、振動により液体状になる現象。これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり、地中の比重の軽い構造物(下水管等)が浮き上がったりする。埋立地などでおこりやすい。阪神・淡路大震災の時、神戸市のポートアイランド・六甲アイランドで大きな被害を起こしました。液状化を防ぐために地盤改良を行ったりします。(地盤改良用語を口説き文句に活用すると、ちょっとエロくなる気がする。って中学生か、私は。中学生って、国語辞典でエロい単語調べて喜ぶんだよね。え?私はそんなことしてないよ。花の乙女でしたから)

離岸堤:海浜に働く波を減少させ、海浜を安定させる目的から海浜から離れて、海岸線にほぼ平行に設ける防波堤形式の構造物。離岸堤って、なんか健気でいいと思うんだ。沖の方にあって、目立たへんのに、さりげなく守ってくれてる感じが。

圧密:粘土地盤の上に荷重がかかることによって間隙水がしぼり出され、時間の経過とともに土の体積が収縮していく現象

○斜張橋:塔から斜めに張ったケーブルを橋桁に直接つなぎ支える構造のもの。斜張橋は、そのプロポーションの美しさから、街のシンボルとして作られることも多い。

重力式ダム:主にコンクリートを主要材料として使用し、コンクリートの質量を利用しダムの自重で水圧に耐えるのが特徴である。膨大なコンクリート量が必要である。

犬ばしり:土手の斜面等に設けられた細長い通路や平地部分。犬が通れるくらいの幅しかない道という意味合いから。(私は、犬ばしりといえば、ダムのを思い浮かべます)

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写真は、重力式コンクリートダムの宇奈月ダム

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2010年10月21日 (木)

自分の手の中に残るものが欲しかった

 ずっと何も持たないで育ってきた。気がついたら私は何も持っていなかった。みんなが持っていて当然のものを持っていなかった。必死で、持っていないということを隠そう、隠そうとしてきた。

 大人になって、いろいろな出会いがあって、いろんなことがあって、いろんな物を持てるようになった。今、自分の手の中に残っているものがあるというものはすごく幸せなことなんだと思う。

 それでも、それは私の身の丈に合わないものだからと、誰かが全てさらっていってしまうのではないかと、時折恐くなる。

 だから、自分の手の中のものが、本当に自分のものかどうかを確認したくなる。「私のこと、本当に必要なの?」「これは本当に私が本当に欲しかったものなの?」繰り返し聞きたくなる。

 とても、愚かなことだと思う。

 そんな確認することなく、なくなるのを過度に恐れることなく、手の中にあるものを愛でて、大事にすればいいだけなんだと思う。
 
 大丈夫。ちゃんと地に足をつけて、真っ当に生きていけば大丈夫よ。もし、手の中からすり抜けていったとしても、それは今の自分には必要なかったものかもしれないし、また、必要になれば自分で手に入れることができると思う。

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 さてはて。
 
 自分に酔った文章ですな。私はこういう自分に酔った文章を書くのが好きです。今、断酒しているので、文章を書くことで酔いたかったりします。みっともないかもしれませんが、酔っぱらいやと思うて見過ごしてやってください。何のことはない。アカポス公募に落ちまくって、落ち込んでいるのです。

 アカポスが手に入る見込みがないので、「べ、べつに、アカポスなんか、ほ、欲しくないんだからねっ」とツンツンしたくなります。でも、努力足りてへんかったんやと思います。私は、もっともっと頑張らなあかんかったと思います。面接に数回ひっかかったりもしたのですが、自分の代わりに受かった人をみると、「あー、この人に負けるのは仕方ないよな、っていうか仕方ない思うてる時点で受からへんやろ」って諦めるところもあったりします。

 ええと。アカポスに落ちまくったからといって、大学というところを恨みに思ったりすることは全くないです。ほんまに、私は大学というところに感謝しています。大学や学会には、私みたいな馬の骨のような存在を受け入れてくれたこと、好き勝手させていただいたことに、何と言ったらいいのかわからないほど感謝しています。よその研究室、大学は知りませんが、私がいさせていただいた研究室は、少なくとも全員を「平等に見える」ように扱ってくれました(この、平等に見えるようにする努力って、すごく大事だと思うのですよ)。先生方には、いろいろと相談にのっていただいたりご迷惑をおかけしたのに、私の努力および力不足で、期待にそった結果を出すことができなくて、申し訳なく思っていたりします。

 んー。で、言い訳とか負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、これからしばらく生活者としての自分を大事にしようと思っていたりします。この思いは、10年前に建設コンサルタントをやめた時から思うていることではあったりしますし。私にとって、西の魔女のような生活と仕事の両立って、難しいです。完全に仕事というものから足を洗おうと思っている訳ではないのですが、今、私は西の魔女のような生活の方に、気持ちが傾いています。

 なんか混乱した文章ですが。私の近況はこんなところです。また、報告したいことがいくつかあるので、それはまた、おいおい。

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2010年10月17日 (日)

夢の中で、私は何度か死んでいる。

少し前のことだが、自分の葬式の夢を見た。

棺桶の中には私の死体が横たわっている。そして、それを見つめる子どもが二人。二人はギュッと手を繋ぎあって、涙を堪えて、私の顔をじっと見ている。一人は娘。もう一人は知らない子どもなのだが、どうやら私の子どものようだ。その様子をみて、私は子どもにかわいそうな思いをさせてしまったと悲しくなる。

オットは近くにいるのだが、何やら忙しそうにしていて、表情が分からない。

弔問客は見当たらない。とてもひっそりとした葬式だった。
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葬式や死の夢は、何か再生を象徴しているらしい。
多分、私は、私の中の何かにケリをつけたくて、こんな夢をみたんだろうな。

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