« ささやかな物語を他者と共有する | トップページ | バイクはブロロロロロ、電車はがたんごとん »

2010年12月30日 (木)

縦に縦に伸びる街 -香港旅行記-

 今年の6月に学会で行った香港の旅行記。下書きに入れっぱなしにしていたのだけど、さすがに旅行記を来年に持ち越すのは気がひけるので、年末にあわただしく書きました><(常に20件以上の書きかけの記事があるんです)

○香港は思いのほか近い

 香港には関西国際空港から旅だった。関空、大阪市内からは遠くて不便だけど、好きな場所だ。どこか遠くにいく出口として、ふさわしい場所だと思う。ふわふわと浮き足立つような非日常感がある。今もこの埋め立て地は、不等沈下し続けている。

 飛行機に4時間程乗ったら、あっという間に香港に着いた。旅行前の浮足立つような感じのまま、ついてしまった。香港の入国手続きは驚く程簡単だった。なんと、一言も発しなかったのだよ。口の中で用意していた英語は飲みこんでしまった。

○町を眺めるにはバスとトラムが楽しい

Dsc_0270

 バスの研究しているせいもあるけれど、初めてきた町をバスで移動するのが好きだ。窓からゆっくりと流れていく景色が好きだ。行き先はバスに委ねて、受動的な態度で町を眺めることができる。鉄道と違って、あちこち曲がりながら進んでいくのも楽しい。

 香港島を走るトラムはかわいい。2階建てで、おもちゃみたいに見える。ひょろひょろーって、町中をゆっくり進んでいる。

 香港MTRの地下鉄は、近畿車輛 とか日本の技術が入っているらしい(日本の車両ほどきれいに洗車されていないと、学会会場で知り合った人が言っていた)。 ICカードのオクトパスカードは、ソニーの技術。香港と台湾は似たシステムが入っているらしいとか。

 香港は、自動車交通量も多いし、公共交通機関も人がいっぱい。みんなどうしてそんなに移動しているんだろう?

○なぜか出前一丁を食べた

 ご飯はほとんど学会会場で食べたのだけど。1回だけ、町の定食屋さんに入った。観光客が来ないような店なので、メニューには英語表記がない。そこで、頼んだ汁そばの麺は、どうみてもインスタント麺。縮れている見 慣れた麺。お汁も具の牛肉もちゃんと中華っぽくておいしいのに。メニューをよく見ると「出前一丁」って書いてある。社会人Dの方と二人で「何で私達は香港 まできて二人で出前一丁を食べているのか?」と言いながらも、おいしく食べた。

○100万ドルの夜景

 学会終了後に、会場の近くからスターフェリーに乗って九龍まで行ってみた。香港島と九龍とはフェリーで5分ぐらいしか離れていない。フェリーは適度に揺れるのが楽しい。フェリーから見る香港のビル群もまた楽し。 

 香港では毎日夜8時からシンフォニーオブライツという光と音のショーをやっている。スターフェリーの中から見たのだけれど。ええと、私が見たときは、小雨が降っていたせいか、ぼやーっとしか見えなかった。緑色のレーザーは視認性がよかったが。

 神戸とかの夜景とは規模が違う。見渡す限り続くビル群。シンフォニーオブライツでは、44のビルがレーザーやサーチライトを空に向けて放っているそうな。あのライトアップは、それぞれのビルのオーナーが自主的にやっているのかな?すごいな。日本で取り組むのは難しそうって思ってしまった。

○恋する惑星の金城武に会いたかった

Dsc_0195

 重慶大厦に行った。恋する惑星で金城武に恋した私*は、香港に来たからには、重慶大厦に行かなきゃいけなかった。でも、1階を1周まわったところで、連れの女性に「怖いから出よう」と言われて、そこでおしまい。重慶大厦では、両替だけした(ホテルや空港よりもレートがかなりよかった)。危ないことは何もなかったけれど、中では何となく写真を撮るのが憚れた。ご飯やさんがあったり、何を売っているかわからない雑貨屋があったりいろいろ。

 女人街と呼ばれる通りで、お土産をいくつか購入。道の真ん中に、テントがずらっと並んでいて、怪しげなものがたくさん売っている。「ニセモノ売っているよ」って声をかけられるんだけど、そんな初めから偽物として売るっていいの? ニセモノって分かっていながら買うと、罪になるんじゃなかったっけ?

 屋台の値段は、あってないようなもの。80HK$だったTシャツが、同行していた方の交渉により、2枚で100HK$になった。ガイドブックを見ると、言い値の半額以下で買うのが普通のよう。私みたいなコミュニケーション力低めの人間は、ついつい言い値で買っちゃう。日本で買うより格段に安いし。

 子どもに鉛筆と消しゴム、オットにブルースリーのTシャツ、職場の人たちにアロマキャンドル、自分に手作 りモビール(以上、女人街にて)。マンゴーゼリーとライチゼリーを大学に。友人達に錦上添花(緑茶を牡丹型に束ねたお茶。お湯を注ぐと菊の花が現れ る)と、たくさん買ってしまった。子どもにチャイナドレスを買うか、かなり迷ったが着せていく場所がないので、やめた。

○イギリスの影響があちこちに

 香港の地名は、多分イギリスの地名をそのまま持ってきたのに漢字を当てはめている。Cameron Rd.金馬倫道とか、Kimberley Rd.金巴利道とか、Justice Rd.正義道とか、Kennedy Rd.堅尼地道とか。音と意味を合わせようとする努力が垣間見える気がして面白い。

 他にもいろんなところでイギリスの影響がある。町中を走る2階建バスもそうだ。建物の階数の数え方もそう。1階はグランドフロアで、日本で2階にあたる部分がファーストフロア。他にも、elevatorじゃなくて liftとか、イギリス英語が使われている(elevatorもliftも上げるという意味しかないけれど、日本語の昇降機には上げ 下げ両方の意味がふくまれていて、なかなか良いと思う)

○縦に縦にのびる

Dsc_0156

 香港の建築基準ってどうなっているんだろう。日本の建築基準にも、さして詳しいわけでもないが。建築限界とか、建蔽率とか、容積率とかそういうのと、無関係に見える建物が多い。敷地いっぱいに建っているし、看板が道路にはみ出しまくり(1車線分ぐらい出ている)。新しい建物は、空高くのびている。

○旅の終わり

 こんな感じで、香港を薄く薄く眺めて、3泊4日の旅は終了。ほとんど学会会場にいたしね。 香港は猥雑という言葉がよう似合う。表面だけ取り繕っているので、綻びがあちこちから見えるような気がする。

- - - - -

*「恋する惑星」を見ると、誰もが金城武に恋をする。別れた恋人のことを思ってパイナップル缶を不毛に食べ続けている金城武に、画面を隔てたこちら側で私たちは不毛な恋に落ちる。Do you like pineapple?

|

« ささやかな物語を他者と共有する | トップページ | バイクはブロロロロロ、電車はがたんごとん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ささやかな物語を他者と共有する | トップページ | バイクはブロロロロロ、電車はがたんごとん »