« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »

2013年7月

2013年7月17日 (水)

パンダ系男子を提唱したい

先日、先輩の結婚式に参加させていただいた。
二人とも婚礼衣装がよく似合っていて、お伽噺に出てくる花嫁花婿のようで大変かわいらしかった。
その結婚式での新郎側のスピーチで、「新郎は外側は草食、中身は肉食のロールキャベツ男子で…」という話があった。
えっ。でも、ロールキャベツって食べるほうじゃなくて、食べられるほうじゃん。ロールキャベツじゃ雑食性の豚とかにおいしく食べられちゃう。比喩として不適切なのではないかと気になった。
そこで、代わりに、一般的に草食動物だと思われているけれど、肉も食べれるパンダ系男子というのを提唱したいと思う。
パンダは元は肉食で、消化器官なども肉食のままなので、うまく笹を消化できないらしい。
パンダは、動物園で笹がないときには餌として肉を与えられたこともあるらしい。
それに、少し前に家畜の子羊を襲って食べていたというニュースもみた
見た目はとてもかわいらしくて、普段は笹食べているのに実は肉も食べれるというのにも比喩として適切な気がする。
ということで、「パンダ系男子」という言葉を提唱したいと思いますので、ぜひ結婚式のスピーチなどにお使いくださいませ。
■参考
パンダフルライフ(ドキュメンタリー) 

| | コメント (0)

2013年7月 2日 (火)

僕と契約して絶望の海を乗り越えてよ

今期はまってみていたアニメ「悪の華」が、あまり話が進まないまま、第一部完となってしまった*。

もう一人のヒロインの佐伯さんは完全に置き去りになったままだ。
嫌な予感は10話あたりからあった**。
10分ほど延々と黙って歩き続けるシーンがあったりしたもの。
一視聴者としては、第二部が始まるのを期待するしかないようだ。

- - -
「悪の華」で描かれた街の閉塞感には、私にも身に覚えがある。
錆びた鉄とパチンコ屋と雑草しかない。
この街には何もない、そう思い込んでいたし、そう思わされていた。
ここから出たい、私はみんなとは違うんだ、でも、私は何もできない、ここから出られない。
私は自意識過剰で中二病で無力で、どこにでもいるありふれた子どもに過ぎなかった。

- - -
「悪の華」では、ある事件をきっかけに、嫌われ者の仲村さんという女の子が気の弱い文学少年の春日くんを脅して「春日くんの中身を全部剥かれる」という契約をする。
その契約のもとに、春日君は仲村さんに振り回されるが、最終話に向かうにつれ、反転して、春日くんが仲村さんを救いたい、向こう側に一緒にみつけたいという思いに変わる。

- - -
今までさんざん様々な物語で描かれてきたように、男の子が女の子を救うという物語は破綻するのだろう。
人は恋愛「だけ」では生きていけない。
男の子の女の子を救いたいという想いは、女の子の本意、あるいは世界とずれてしまっている。
救いたいという想いは常に独りよがりなんだ。

- - -
王子様がお姫さまを救いたいという想いは独りよがりで、真にお姫さまを救うことはできない。
そして救うことに失敗した王子さまは存在や名前さえも忘れ去られる。 それでも、その救いたいというプロセスは崇高なものなんじゃないか。
そうすることで、女の子は革命を起こして自分で自分の世界を切り開く力を手に入れることができる。
そのあたりは、「少女革命ウテナ」に描かれていた。
誰かを救いたいという独りよがりな願いは、絶望に変わってしまう。
でも、特定ではなくて不特定多数の誰かを救いたいと心から願うことがてきたら、絶望せずに済む。
でも、不特定多数の救いを願うなんて、それはもう神という概念と同じかもね。
というのが「魔法少女まどか☆マギカ」。
僕は君のことを好きだけど、僕は僕のことで一生懸命になって余裕がないから、君も君のことを一生懸命にしてくれ。
と、男の子が女の子を突き放してはいるけれど、一番健全な男女関係は「耳をすませば」。
この形が一番いいんだろうけれど、そうすると、一緒にいる意味って何?になってしまいかねないと思う。

- - -
どうやったら絶望の海を乗り越えることができるんだろう?
誰かを救いたいという想いと行動は、結果が破綻したとしても、絶望の海を乗り越えるのに必要なプロセスのように思う。
でも、それだけではなくて、もう一つ先に踏み出す何かが必要なように思う。
「悪の華」の主人公たちが絶望の海をどうやって乗り越えてみせるのか、すごく楽しみだ。
早く第二部がみたいなあ。

- - -
*2人目の産休以降、アニメを見る習慣ができた。といっても一年に一作品みるかどうかぐらいなので、ヌルい感じ。子どもたちにみせるには不適当なアニメなので、通勤中に、iPhoneでイジイジと見ている。
** 「悪の華」の話の進まなさに比べると、「魔法少女まどか☆マギカ」の話の進み具合は素晴らしかった。無駄なエピソードがほとんどない。この展開をするためにこの伏線があったのかと感心するばかりだ。あまりにも段取りがよすぎて、段取りアニメと呼びたくなる。

| | コメント (0)

2013年7月 1日 (月)

2013年6月に読んだ本のまとめ

■漫画と絵本ばっかりやん。あかんあかん。

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:3577ページ
ナイス数:7ナイス

監督不行届 (Feelコミックス)監督不行届 (Feelコミックス)
読了日:6月30日 著者:安野 モヨコ
かえるのオムライス (創作えほん)かえるのオムライス (創作えほん)
読了日:6月30日 著者:マット かずこ
こねこのぴっち (岩波の子どもの本)こねこのぴっち (岩波の子どもの本)
読了日:6月30日 著者:ハンス・フィッシャー
うさぎさんてつだってほしいのうさぎさんてつだってほしいの
読了日:6月30日 著者:シャーロット・ゾロトウ
森の絵本 (講談社の創作絵本)森の絵本 (講談社の創作絵本)
読了日:6月30日 著者:長田 弘
チリとチリリうみのおはなしチリとチリリうみのおはなし
読了日:6月30日 著者:どい かや
チリとチリリチリとチリリ
読了日:6月30日 著者:どい かや
空が灰色だから5(完結)(少年チャンピオン・コミックス)空が灰色だから5(完結)(少年チャンピオン・コミックス)
読了日:6月24日 著者:阿部共実
空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス)空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:6月24日 著者:阿部 共実
地域空間の包容力と社会的持続性地域空間の包容力と社会的持続性
読了日:6月22日 著者:阿部 大輔,的場 信敬
うさこちゃんのたんじょうび (2才からのうさこちゃんの絵本セット1) (子どもがはじめてであう絵本)うさこちゃんのたんじょうび (2才からのうさこちゃんの絵本セット1) (子どもがはじめてであう絵本)
読了日:6月15日 著者:ディック ブルーナ
花男 (3) (Big spirits comics special)花男 (3) (Big spirits comics special)
読了日:6月15日 著者:松本 大洋
花男 (2) (Big spirits comics special)花男 (2) (Big spirits comics special)
読了日:6月15日 著者:松本 大洋
花男 (1) (Big spirits comics special)花男 (1) (Big spirits comics special)
読了日:6月15日 著者:松本 大洋
ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
読了日:6月12日 著者:堤 未果
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
読了日:6月11日 著者:堤 未果
大王 (Cue comics)大王 (Cue comics)
読了日:6月8日 著者:黒田 硫黄
ボランティア―もうひとつの情報社会 (岩波新書)ボランティア―もうひとつの情報社会 (岩波新書)感想
ボランティアする側とされる側は相互依存性がある。ボランティアに関わるということは、自らを他者から攻撃を受けやすい状態(バルネラブル)におくことである。”ボランティアはどうして、あえて自分をバルネラブルにするのか。それは、問題を自分から切り離さないことで「窓」が開かれ、頬に風が感じられ、意外な展開や不思議な魅力のある関係性がプレゼントされることを経験的に知っているからである。”
読了日:6月4日 著者:金子 郁容
移動の制約の解消が社会を変える―誰もが利用しやすい公共交通がもたらすクロスセクターベネフィット移動の制約の解消が社会を変える―誰もが利用しやすい公共交通がもたらすクロスセクターベネフィット感想
1994年にイギリスで発表された"Cross-sector benefits of accessible public transport"の和訳。当時のイギリスは、公共交通部門のバリアフリー化に多大な費用がかけられており、その費用の説明根拠としてこの書類がつくられたときいた。この本にまとめられたものは、いずれも概算であるが、クロスセクターベネフィットという考え方として重要だと思う。
読了日:6月3日 著者:アンドリュー フォークス,ブライアン ヘイザー,フィリップ オクスレー
市民科学者として生きる (岩波新書)市民科学者として生きる (岩波新書)感想
専門性を持った科学者が、狭いアカデミズムの枠を超え、市民の立場で行動することの可能性と意義。現状の反原発運動にこそ、アカデミズムと市民を繋ぐ高木仁三郎さんのような存在は必要なのだが…。惜しい人を亡くしてしまったと思う。
読了日:6月3日 著者:高木 仁三郎
建築に夢をみた (NHKライブラリー)建築に夢をみた (NHKライブラリー)
読了日:6月3日 著者:安藤 忠雄
サブカルチャー神話解体―少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在サブカルチャー神話解体―少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在
読了日:6月3日 著者:宮台 真司,大塚 明子,石原 英樹

読書メーター

| | コメント (0)

« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »