何かを入力すると、不思議な歌になって出力される
かえるの歌を二歳児の名前で替え歌をつくって歌ってあげていたら、二歳児はかえるの歌らしきものを歌うようになった。
でも、微妙にアレンジされていて、なんだか不思議な味わいのメロディになっている。
二歳児に何かを入力すると、大抵なんらかの変換がされて出力されるから面白い。
保育園の行き帰りに、二歳児はこの微妙な歌を歌う。
朝はまだしも、薄暗い夕暮れ時に聞くと不思議な気持ちになる。
二歳児はこの世じゃない側との繋がりが強いのだから、何かを連れてきてしまうような気がする。
でも、うちの二歳児が呼ぶものなのだから、あちら側の住民だとしても何かしら可愛らしいものだろう。
そう言い聞かせながら、魑魅魍魎がいそうな奈良の街を自転車を必死にこいで帰宅する。